12月14日(土)

第5回目の「ワールドカフェ」が大阪で開催されました。

5回目となるワークショップは、京都の西陣地区に建つ町家「京都リサーチパーク町家スタジオ」で行われました。木の引き戸、土間、障子、蔵といった、昔ながらのたたずまいで、かつての住人が丁寧に大切に住んでいたことが容易に想像できます。今はビジネスシーズ創造スペースとして多くの若者や研究者、企業に活用されている施設です。

 初めて足を踏み入れた学生から「親戚の家に集まってるみたい」と、感嘆ともとれる声があがった会場は、二間続きの和室で縁側の向こうに手入れが行き届いた庭が見えます。座布団の上で足を投げ出して、リラックスした雰囲気でワークショップが始まりました。

 これまでは「発散」として、アイデアを数多く出すことがテーマでしたが、今回は出された数々のイシューを収束させていきます。先日開催された東京でのワールドカフェで、各テーブルからそれぞれ2案ずつ出されたイシューを検証して、実現の可能性があるものをピックアップ。

瀧本先生の解説を加えて選ばれたのは(1)3Dプリンター(2)コンタクトレンズ(3)栄養バランス測定(4)語学学習という4つのキーワード。

 このイシューごとにやりたいメンバーが集まり、ビジネスとして形にするための意見を出し合います

 イシューに対してのポイントはいくつもありますが、まず考えることは、それは今どんな状態で何が問題か、解決できたらどうなるか(どうなりたいか)。それを活用する人の年齢や性別、職業など。さらに、ビジネスとして、それをどう展開していけるのかアイデアを広げてまとめていく作業を行います。参加したのは京大生約20名。それぞれの得意分野や経験を生かした意見が出され、全員の前で発表となりました

発表された企画に対して、瀧本先生をはじめオブザーバーとして参加した専門家からさまざまな意見がぶつけられます。

 

瀧本先生からは、企業の成功事例と利益構造、ターゲットの修正、ビジネスモデルで儲けるために必要なこと、候補となる顧客、ヒヤリングできそうな企業、関連する論文についてなど、自身が投資家として接している中から得られた貴重な情報を元にした、的確なアドバイスが出されました。

 それらの意見を踏まえて、再度グループごとに次のto doを考え、さらに内容を深めていく作業が日が暮れてからも続きました。これからいよいよ具体的なイシューがまとまっていきます。

執筆/松田きこ((株)ウエストプラン

撮影/大島拓也(Northern Studio